Kartoff♪ 講習型 vol.34 & 体験型 vol.75 6周年! 2007/05/13(日) City Kart (シティカート)
主宰: 重冨 英和 http://kartoff.jp   撮影 :  Fatalwedge

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 これはもう少し全体的に速度域が速くなっていて、じゃあその分遠心力等が強く
曲がりにくく
なっているのかと言うとそうでもなく、( タクシーに乗っていて、急に”そこで
止まって!” と言うの
と、あらかじめ少し早めの段階で ” あそこの歩道橋の先で ” と
伝えるのとのスムーズ差の違いと
同様に ) 速度域は速い一方で、あらかじめ早く且つ
聞き入れ易くなる様に小出しに曲がり
たい意志を車に伝えて いく結果、殆どハンドルの
切り角も無ければ、ロール量も僅か、
通過していく向きや コース幅もきっちり捉えられて
いる両立した状態と見て良いかと思います。

 又、速度が増した分と切り過ぎずに適度に力を外に逃がしている分、極々僅かながら
車体の後部やリヤタイヤを中心に横滑り(ヨー(やや不正確))が発生している(単に失速
では無く
扱い易い範囲で少し向きが変わっている)様にも見えます。
             
 これがコーナーや車等の組み合わせによって、相対的にもう一段階速い速度域が
望める
時で更により繊細に扱って等ならば、リヤ中心の横滑 りにプラスして少しフロントも
適度に流れながら
且つ車全体としてはスピードの維持しつつ 適度に曲がって行く状態
(ハンドルは
より切らないぐらいからやや外にあててぐらい でしょう。)に移行して行く事も
あり得ます。

 良くこれらの現象は派手にも表現出来る為、それら単体が 取り上げられがちであったり
表面を一部で
真似されがちな事でもあるけれど、 ”あくまでも無駄な動作を省き効率化して
いった結果として
起こりえる走行状態に過ぎ無い”とも言 え、実際には漫然と見ていても
(無駄が少ない為もあり)気付き難い場合が多いかと思います。

 それらを求めた競技を除き、順を追わないでいきなり行おうとしても、多くの場合は単に
失速や結果的なリスクを高めて招く面もあれば、
(半端にそ れらに慣れて感覚を鈍感に
する部分も含め) もう一歩飛躍した操作等に対する理解を自ら
遠ざけてしまう場合も多い
のでは無いかなと感じています。                               

 仮にちょっと出来た様に思えても、実際はたまたま車に乗せられた範囲の 結果で
あったりもすれば、
雨になると速い様でいて実際は失速が多 くみられたりとか、ムラ傾向が
強く出るなんて事はないでしょうか。
 少なくとも、高速度のコーナーを通過する時の絶対的な速 度域 や 対応猶予の多さや、
連続連携する中速以上のコーナーにおいて、結構な差が出易くなるかなとも思います。

 写真に戻って、もしこのまま運転者がこの時点から操作を操作を止めたならば、かなりの
確率でカメラの辺りに来るでしょう。
 けれど実際には、速度は又徐々に加速しつつ(車には一旦曲がる意志が伝わっている
ので)ハンドルは次のステップへ向けて徐々に戻していくぐらいの段階にあり、この後やや
寄っては来るもののそばをなめていく程度で留まり、やがて又画面左方向へ徐々に離れ
ても行くかと思います。

 とか言って、もしかしたら次の写真が凄い事になってるかも。w