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次に、ドライバーとスタッフやオフィシャルとの大事な意思疎通手段、
[ 旗の説明 ]
今回使うのは3つ。
黄旗 : 注
意、徐行(準備)の意味。
事
故等がその先の区間に有り、必要に応じて徐行や減速を。
該当区間を過ぎる等迄、基本追い抜き禁止。
注 : 希に事故の通過後にもう一つ事故があるケースには注意。
チェッカーフラッグ(白黒格子) : ゴール、走行&レース終了。
そのまま徐々にペースを緩めつつ流しながら、もう1周してピットイン。
基本これ以降追い越し禁止。
青旗 : よりペースの速い車が接近しつつあるか、追い越そうとしている事の明示。
概ね周回遅れとトップの様に順位に関係のない場合や、明らかにペースの違いが
ある場合に提示
又は 振動表示されます。
気が付いて急に(斜行して)避けたり等ではなく、(慣
れない内は) そのまま進みつつ
の中で、互いのレースや走行に支障が少なく安全な場所とタイミングで進路を譲る様な
要領で問題ありません。
(ホームストレートでの青旗ならば、そのまま1コーナーに行き、いつもより気持ち内を
空けて走ったり、切れ込んでいくタイミングに一瞬の猶予を
残す等の対応で相互に
スムーズな走行とレース継続が確保されます。)
まずは旗が提示されている事を見逃さない事、そしてもう一台来ている存在に
気付き、気持ちの準備をしておく事がまず大事なポイントです。
(正確にはレース中や、予選&フリー走行中で多少運用方法等が変わります。)
* 直線の急な斜行 :
概して慌てて気を使って避けようとすると、つい避けようとしたその方向が実は抜こうと
されていた方向であったり、更に追い付いていたもう
一台がその方向にいる場合もあります。
* 本来の競技上の黄旗、青旗の表示の仕方の違い。
弱 静止の提示(現在は青旗のみ) < 1本
振動 < 2本振動(黄旗のみ) 強
振り方等の違いでその意味合いの強さや、内容を使い分ける場合がありますので
まずは参考程度には理解もしておいて下さい。
[追い付き&追い付かれの時に大切な事]
概ね追い付いた方が経験や技量があるはずなので、ベースとしてこんな風に考えます。
(時としてある程度の車両差による追い付きの場合もあり
ますが、車両が良い分で選択肢に
余裕が出来るかと思います。)
余裕の少ない追い付かれがちな段階の方は、
・ まずは旗を見落とさない様にだけは注意。
・ 青旗に気が付いたら、追い越しがかかるかも知れない心の準備を。
・ (色々やろうとしても大変なので)まずはある程度のマイペースや安定した走行を維持でOK。
(より上手な人ならばタイミングを合わせて何事もなかった様にスムーズに抜いていきます。)
・ 少し余裕が出てくるに従い、どう抜かれようか等を考える。
こんな順番が無理がないかと思います。
一方ちょっとは余裕があるはずの追い付いた側は、
・
まずは夢中になって追いかけるだけではなく、徐々に追い付いていく段階で、良く前の車の
動きを観察する部分も忘れない様にします。
・ (自分の最初の頃も思い出しつつ)追い付いてしまっても無駄にイライラせず、必要に応じて
メリハリを付けて待ったりしながらの心の余裕も大切。
そのイライラの本質は、実は前の車に対してではなく、自身の技量や余裕のなさに対して
でもある可能性が高いです。
ここは落ち着いて一つ一つ出来る事をする。それが次の飛躍への大事な要素です。
どうしても自身が落ち着けなくなった場合や、極端にフラフラしている等で抜き難い場合は、
一旦ペースを落として離れてしまうとか、ここは切り替えてピットに一時待避して一息置く事も
一つの方法です。
・ 前が初心者等の場合は、こちらの存在に気付いていない場合も充分あります。
必要に応じて、あらかじめ追い付いていく段階で相手から見え易い位置を走ってみたり、
時には一遍に抜かないで一度顔見せだけに並びに行くとかを混ぜた後、本当の追い抜きに
入るのも一つの方法です。
抜くタイミングがコーナー中だと(ビックリしてスピンなども含み)互いに負担が大きい面もあるから、
一番安全で確実な直線の早い段階で並びかけられる様にしていくのがベストです。
又、ちょっと前に出たからと言って直ぐに自分のラインを主張するのではなく、より相手に
余裕が残る様に小回りしつつだったりも大切。
そんな追い付いてしまった時に、ちょっと落ち着きながら色々な所を走って発見してみたり
工夫したり出来る事は、自然と走行の引き出しを増やせる大切な機会でもあります。
同じ様に何台かを抜いてきている様でも、その引き出しに余裕ががあれば(下手すれば
何事もなかったかの様に)1周のタイムロスも少なく済ましてくる確率も高くなり、抜かれた方
から見てもスムーズな抜かれ方の印象が強く、参考にもなります。
抜かれながらも、その抜かれ方に技量の違いを見つけ比べたり、抜かれた後でも (頑張って
付いて行こうとし過ぎてもかえって直ぐに離れてしまうから、) 徐々に離されながらも出来るだけ
長い時間参考に出来る様について行く様な具合の積み重ねが有効です。
自身の走行中に関わらず、見学中お喋りしながらも、そんな場面を外から眺めたり、じゃあ
追い付いた方と追い付かれた方の違い、ロスは何処に?その原因は?をちょろっと考えて
みたり、同じ事を大なり小なり自分もしていないか、じゃあどうすれば良い?を気負わない
程度、遊び半分に混ぜていくのも良い方法。
ありがちな事なのだけれど、上手な人のを見れば解るかと言うと、あまり余計な動作等も
少なくなってきているので、全体のイメージとしては得られても、細かい違いや陥りがちな罠を
見つけるのは難しい。逆に自分と同じぐらいの技量から初心者等のぐらいの方がはっきり
余計な事をしているのが目に見えて捉え易いので、そこから小さくても自分の中に同じ要素が
無いかを見つけ洗練していくのが実は簡単です。お試しあれ。^^
ここでは使わない他の旗の例。
赤旗 : レース中止、中断。
概して(スタート後等で)大きな事故を伴うか荒天での場合。
追い越し禁止。(コース上で救出や回収作業等の可能性も有。)
気を付けて1周後、赤旗ラインに整列又はピットイン。
緑旗 : 黄旗、オイル旗等の解除、通常区間開始。
白旗 : この先に低速車両が走行中、注意。
(救急車。セーフティーカー等。不具合のある競技車両。)
黒旗 + ゼッケンボード : ペナルティー(フライング等の反則)、もしくは失格。
直ちにピットインし、ペナルティーを消化、もしくは競技終了。
通常、その車両のピット側にも連絡が行きます。
もれなく降車後、タワー3階等へのお呼ばれ♪付き。
(異議等がある場合は、レー
ス結果確定前に書面を提出。)
黒白旗 (対角線で黒と白) + ゼッケンボード : スポーツマンシップ旗。
走行中の危険な行為等への警告。
(黒旗の前段階の一つ。)
オレンジボール (黒字にオレンジの丸) + ゼッケンボード : 故障箇所有り。
オイル漏れや、脱
落しそうな部品がある場合等、直ちにピットインして修理。
オイル旗 (赤字に黄線の縦縞) : 路面に走行上の支障有り。注意。
オイル等(希に天候要因)で路面が滑りやすい箇所への注意喚起。
(一定の周知状況に伴い)状況改善無くが表示表示解除の場合有。)
国旗 : レース開始の合図として、信号の代わりに使う場合があります。
クラブ旗(又は北米のインディ等の一部では白旗)等 :
最終周回突入の明示。
* 競技により若干意味合いや運用法が違う場合がありま
す。